利用間伐作業は、保育間伐後数年経過した森林を対象として、樹高や直径成長が充実しつつある木を適正な本数密度で管理するために行います。この作業は施業体系に基づき行うもので、間伐した材は森林作業道を活用して、フォワーダ(不整地運搬車)により山土場まで搬出し、そこからは林業専用道や林道等を活用して、トラック(貨物自動車)等により、市場等へ出荷します。
主伐までの間のスギ・ヒノキを対象に数回実施し、良質な木材を生産するとともに、 二酸化炭素の吸収・固定など森林の多面的機能を継続的に発揮させることにも貢献しています。
造林公社の作業工程
森林作業道の開設
伐木造材作業
搬出作業
山土場から市場等への運搬
山土場から市場等までの道路状況により、運搬用トラックの大きさを選定し運搬します。
利用間伐完了後の森林
森林作業道を開設し、間伐材を搬出しています。
過去5年間の利用間伐の状況
年 度 | 面 積 (ha) |
搬 出 | 作業道 | ||
材積 (㎥) |
平均 (㎥/ha) |
開設延長 (m) |
平均 (m/ha) |
||
令和元年度 | 292 | 18,101 | 62 | 58,045 | 199 |
令和2年度 | 250 | 18,376 | 74 | 60,867 | 243 |
令和3年度 | 256 | 16,653 | 65 | 61,011 | 238 |
令和4年度 | 189 | 14,539 | 77 | 39,988 | 212 |
令和5年度 | 218 | 17,167 | 79 | 50,042 | 230 |
平均 | 241 | 16,967 | 70 | 53,990 | 224 |